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京都講演会「中・高年登山者の注意点」開催される
| 京都講演会「中・高年登山者の注意点」開催される |
野口 いづみ |
| 2006年9月5日、京大会館において松林公蔵氏による、講演会「中・高年登山者の注意点」が行なわれた。今までの医療委員会主催の講演会はすべて東京で行なわれてきたが、今回、初めて関西で開催されたものであり、80名の参加者があった。横田京都支部長と藤枝委員長の挨拶後、講演が1時間半行なわれた。 |
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| 松林氏(京都大学東南アジア研究所教授)は老年医学の専門家であるとともに、1989年にシシャパンマに登頂された登山家でもある。講演は、まず、西堀栄三郎氏のフィールド3現主義から始まり、今後、高齢者にとっての生き甲斐が人類の課題になるということ、さらに、病気や老化について進化生物学的立場からアカデミックに解説した。次に高齢者の特徴として、多くの病気を持ち、症状が非定型的であり、個人差が大きく、合併症を起こしやすく、薬への反応が若者と異なり、精神症状を起こしやすく、予後が社会的な要因によって左右される点を挙げた。さらに、高血圧症、糖尿病について、予防活動の体験をふまえて紹介した。つづいて、ヒマラヤ高所登山・トレッキングの豊富なスライドを示しながら、高山病について解説した。最後に、中・講演登山者のための医学的備忘録として、次のような具体的な点を指摘した。すなわち、決して急がないこと、登山が禁忌の病気は少ない、肥満は大きなハンディキャップになる、糖尿病の者は低血糖の症状があったら一滴のウイスキーを入れた砂糖水を取ると良い、高血圧症や高脂血症の者は通常通りに治療薬を服用することが良い、山中で特に降圧することは避ける、絶対安静よりも下山の方策を講じる方が良いことが多い、SpO2(動脈血酸素飽和度)は個人差があるので個人の変化を高度馴化の目安にすると良いなどであった。質疑応答は高血圧症や呼吸器系病気のある登山者からの質問や、睡眠薬やダイアモックスの使用、トレーニングについての質問など、活発に行なわれた。中島道郎氏から高山病と呼吸器系の病気と登山についてのコメントもあった。最後に、齋藤惇生氏が挨拶し、講演会を終えた。今後も関西で講演会を希望する声が多く、今後、検討する必要があると思われた。 |
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