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第24回日本登山医学シンポジウム開催される


第24回日本登山医学シンポジウム開催される

 2004年5月29日(土)・30日(日)に橋本しをり会長(東京女子医大)の主催により第24回日本登山医学シンポジウムが開かれた。会場の東京女子医科大学は、大江戸線が開通してから、驚くほどアプローチがよくなっていた。総合外来センターは昨年7月にオープンされたとのことにて、機能が優れ、デザイン的に目を楽しませた。
 シンポジウム“8000m峰サポートの科学”では、恩田真砂美氏が“日中友好チョー・オユー女子合同登山隊2002”での高所順応トレーニングについて報告し、山本正嘉氏が高所登山に必要な身体能力とトレーニング法について報告した。
 三浦雄一郎氏のチョモランマ登頂について、鈴木牧子氏は身体面の背景を、三浦雄大氏はBCにおけるPC運用の実際を、それぞれ報告され、大変興味深かった。
三浦雄一郎氏の特別講演では、今回のエベレスト登頂の感動的な様子を物語るビデオを上映されたあと、2008年に75歳7ヶ月でチベット側からチョモランマを再度登頂する決意を語られて、聴衆をうならせた。
 一般演題は12題(低酸素室における高所順応トレーニング・睡眠の解析・息こらえ実験、山岳耐久レースや雪洞における生理的な変化、遭難の調査など)であった。シンポジウムの内容ともあわせて、低酸素室が一般的になりつつある現状がうかがわれた。
 また、橋本会長が、「生涯スポーツと登山」と題して講演し、豊富な海外登山経験と医学的研究について話し、最近は乳癌患者の癌克服登山に参画していることにも触れて、多忙な中、広範な社会的活動をしていられる様子が感銘を与えた。
 功労質は日本登山医学会の設立と発展への貢献に対して中島道郎氏と斉藤惇生氏(本会元会長)に、奨励賞は「高所登山が男性生殖機能に及ぼす影響」の研究に対し奥村昌央氏に授与された。本研究は、「山」6月号医療コラム欄に掲載されている。
 最後に、増山茂氏が、教育講演「高地での突然死」について、突然死症例について、4名の回答者に症状から死因を推測させる討議形式で行った。会場は大変盛り上がり、“実際的で役立った”という感想が多く聞かれた。
 次回は山本正嘉氏(鹿屋体育大学)によって開かれる予定である。参加者は100名程度であったが、もっと多くの方に参加していただきたかった充実した内容であった。一般登山者も本会に出席されたり、登山医学会の会員になることをお勧めする次第である。
(野口 いづみ)




  

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