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| 子供は高所に弱いか |
上小牧 憲寛
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昨年、標高3600mのラサに妻と2歳の娘を伴って旅行する機会がありました。事前に、旅行社の方から、2歳の子供がラサへ行くことを懸念されました。妻は4800mのモンブランに登ったことがあり、私は7500mのムスターグアタや6000mのコングデに登ったことがありますが、娘は2000m位までしか登ったことがありませんでした。私は迷ったのですが、具合が悪くなったら帰国すれば良いと考え、連れて行きました。最高5000mまで登りましたが、なんと、滞在中の動脈血酸素飽和度(SpO2)は、娘が常に父母よりも高かったのでした。 子供の急性高山病については様々な報告があります。SpO2も急性高山病の発症率も大人と変わらないという報告もあれば、SpO2は大人より低く、発症率は高いという意見もあります。また、乳幼児で低酸素による呼吸抑制がみられたとの報告もあります。研究によって結論が異なる原因のひとつは、調査対象の人数が比較的少ないことでしょう。中には、私の娘のようなケースもあるのです。つまり、大人同様個体差があるということです。 では、子供を高所に同伴する場合、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。 まず第一に、親が高所障害にかからないこと。親の具合が悪いと、子供の観察を充分行うことが出来なくなるからです。 第二に幼児は体調不良をうまく訴えることが出来ません。不機嫌、食欲不振、遊ばなくなる、不眠、頭痛などの症状に気付いたら低地に下りることです。子供用の急性高山病スコアも提唱されています。 第三に小児は体表面積/体重比が大きいため低温による体温喪失が激しいので、寒い高所では保温に努めて下さい。 以上の注意事項を守れば、子供同伴で高所へ行ってもかまわないと考えられます。最終的な責任は親にあることはいうまでもありませんが。 くわしいことを調べたい方は、次の資料をご覧ください。
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