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680号
| 高山病予防薬の是非 |
村上 和子
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(5)高山病予防薬の是非 海外登山・トレツキングなどが比較的行きやすくなってきた現在において、ダイアモックスという薬が高山病に有効であるという情報は、何となく頭の中に入ってきているのではないだろうか? 実際、ダイアモックスを参加者に服用させているツアーも少なくないようだ。かく言う筆者も、高山病を経験しているから、高山病予防にダイアモックスを服用することにしている。 高山病になってしまったときの体力の消耗は激しく、元の体力に戻るにはたいへん時間がかかってしまう体験が、ダイアモツクスを予防薬として服用するきっかけになったのだ。 また、同時に高所に弱いのではという自分の不安を打ち消すためでもあった。 ただ、ダイアモックスも薬であり、比較的副作用の少ない薬物とはいっても、からだにとって異物であることに変わりない。薬物だということは否定できない事実なのである。 また、記録に挑戦・自分に挑戦といった登山においては、高山病予防薬というのは許せない存在であるだろう。挑戦という名において、薬物を服用するということは広い意味でドーピングにも相当する行為であるらしい。 しかし登山においては、朝になったら亡くなっていたという痛ましい事故はダイアモツクスを服用することによって防ぐことができるのであれば、あまり”strict”になることはないかもしれない。 日本ではダイアモツクスの高山病予防としての薬効は、最近になって公に認められた。一般にも注目されてきたように思う。しかし、聞くところによると、海外ではダイアモツクスではなく次の薬の時代がきているらしい。 とにかく、登山の何に重きをおくかでダイアモツクスの服用の是非が決まってくる。それは、自分の考えで決めることであり、他人が押しつけることではない。 最後に一言。いくら高山病に有効といえども、薬に頼ってトレーニングを怠ることは、言語道断である。
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