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679号

マダニの防ぎ方

秦 和壽

(4)マダニの防ぎ方

 山で薮歩きをすると、マダニが皮膚に寄生することがある。これは俗に笹ダニと呼ばれ、沢登りするヒトにはよく知られている。

 本来は山の獣に寄生するものであるが、同じ哺乳動物であるヒトにも寄生し吸血する。
 季節的には春から秋で、体長は2ミリから8ミリ程度の大きさである。茶褐色で扁平。皮膚についても痛くも痒くもないので、気づかない場合も少なくない。
 寄生は数日以上皮膚に吸着する。部位は身体全体であるが、特に瞼や脇の下、さらに陰部などにつくことが多い。常は単なる虫刺され程度で済むが、しっかり皮膚に吸着した場合は、これに気づいて無理にとろうとするとマダニの口器(口下片:写真)が皮膚の中に残ってしまい、硬結などの原因になることがある。
 こうなると、外科的に処置するしか方法はない。また、寄生部を中心に大きな紅斑が出ることがある。専門医の診断が必要になる。

 寄生の予防は、薮歩きをしたときなどに、しっかり吸着する前に風呂に入り身体をよく洗うことである。寄生を発見したときは、マダニをゆっくりもみ、少しず引っ張り取り除く。虫体にベンジンなどを塗布することも効果的である。