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(3)登山と熱中症
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地球温暖化の影響を受けて、2001年夏も猛暑であったが、新聞、TV等のマスメディアで盛んに耳にされた言葉に「熱中症」があった。暑さによっからだの熱処理がうまくこできなくなった状態で、軽症な熱疲労や熱けいれんと重篤な熱射病がある。
熱疲労は俗に日射病といわれているもので、脱水で循環が虚脱した状態である。気分が悪くなり、めまい、頭痛、吐き気などの軽い神経症状を起こす。熱けいれんは脱水に対して水分のみを補給した結果、血液中の塩分が低下した状態で、手足やお腹の筋肉のけいれんを生じる。脈拍や呼吸数が増加し、口唇のしびれ感が生じる場合もある。
マスコミが話題にした「熱中症」は、多くが垂篤な熱射病のことである。熱射病では体温が40℃以上にもなり、意識障害、全身けいれん、呼吸循環異常、筋硬直などが生じる。
高熱から多臓器不全へ進行し、死亡する場合もある。死亡率は30%前後と高い。熱射病は労作性と古典的とに分けられる。労作性日射病は登山などの激しい運動で放射熱が追いつかなくなつて生じるもので、高温でなくとも起こる。
古典的熱射病は閉め切った車内や室内などの高温多湿の環境で生じ、汗腺の働きが弱い老人や子どもに多い。
熱中症を予防するには日頃の心がけが必要である。夏の初めは暑さにからだが慣れておらず、汗腺の働きも不十分で熱中症になりやすい。暑いからといってクーラー浸けにならず、暑さに土からだを慣らすようこにする。また、体調不良時には運動をしなない、激しい登山には次第に馴化を図るなどめ配慮も必要である。
登山に際しては、炎天市の激い登山をなるべく避ける。塩分を含むスポーツドリンクを積極如こ飲むようにし、脱水を予野する。うつ熱を生じないように衣類をこまめに調節する。
体温調節中枢は後ろの首筋にあるので、後頭部を直射日光にさらさないように、帽子で覆うか、タオルをかける。
熱中症を起こしてしまった者は、涼しい場所に移し、仰向けに寝かせて下肢をやや挙げる。
衣類を緩め、熱の放散を促す。
自分で飲める場合には水分と食塩を摂取させる。
筋けいれんには筋肉を軽くマッサージする。
意識障害が改善しない場合には病院へ迅速に搬送することが必須である。
しかし、山の中は下界と異なり、救急車がすぐ飛んできてくれるというわけではない。
登山中は、一層、早期発見と軽症の段階での対処が重要である。
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